「北名古屋市に住んでいる」と伝えた際、「ああ、黒川の方ね(名古屋市北区だね)」と返されて、「あ、それは北区です……」と訂正する。
北名古屋市民なら経験したことがあるのではないでしょうか。
「あるある」なやり取り、実はこの街のユニークな立ち位置を象徴しています。
一見すると混同されがちですが、実際には「名古屋市北区」と「北名古屋市」は、暮らしの風景も自治体としてのアイデンティティも大きく異なります。
北区が官庁街や密集した住宅街を抱える「都市」であるのに対し、北名古屋市は名駅まで電車で11分少々という都会の利便性を手放さずに、一歩路地に入れば田んぼが広がる「トカイナカ」としての魅力を持っています。
この「名前は似ているけれど、空の広さが全く違う」という事実は、住んでみて初めて実感する贅沢なギャップです
高低差のない見晴らしの良い風景の中で、ゆったりとした時間を感じながら暮らし、仕事や遊びの時はサッと都会へ飛び出す。
そんな、どっちつかずではなく「いいとこ取り」なライフスタイルこそが、北名古屋市の真骨頂と言えるでしょう。
「黒川の方」と言われるたびに少しだけ感じるあの切なさは、実はこの街にしかない「ゆとり」を知っている市民だけの、密かな誇りなのかもしれません。
ちなみに名古屋市北区にある「大曽根駅」「黒川駅」から名駅まで電車で行くよりも、北名古屋市にある「西春駅」から名駅に行く方が早いです!

